今回は圧倒的な利用可能国数で業界随一のサービスを展開するグローバルデータを運営するインターコミュニケーションズ社、佐々木副社長へのインタビューです。
小林 :
海外用Wi-Fiレンタルのサービスでは、ヨーロッパ周遊タイプ(Wi-Fi1台で40カ国利用可能)に始まり、現在では195地域での利用が可能です。利用可能地域数で他社を大きく引き離しています。
佐々木さん :
現在、インターネットは水道や電気と同じインフラになりつつあります。日本国内だけでなく、旅行先、出張先で日本にいるときと同じようにネットがつながる環境がなくてはなりません。渡航者数が多い国に絞ってサービスを展開する方法もありますが、渡航者数が少ない国ほど情報も少ないため、渡航先でのネット環境の確保が重要です。Google Map、Skype、翻訳、レストラン検索・・・。スマートフォン上でこれらのツール(アプリ)が海外で必要とされる場面はますます広がっていきますので、当社が海外通信のインフラを支えることは、非常に意義があることだと思います。
小林 :
海外レンタル用データ通信で利用可能地域が100以上、となると他社ではUSBスティック型を従量課金制で提供していますが、パケット定額のWi-Fiルーターだとメリットは大きい。
佐々木さん :
事前の情報が少ないから、目的地についてから調べなければならないことが沢山ある。その意味でアメリカやハワイ、イタリア、韓国、中国タイプ等をご利用されるお客様よりニーズは“深い”。渡航者数が少なく日本で得られる情報も少ない国々に渡航予定のお客様から、それらの国々で使えるWi-Fiがあると知って感謝されることが多々あるのです。
ヨーロッパ周遊タイプをいち早く導入。
今では3割以上がヨーロッパ周遊タイプを利用
小林 :
グローバルデータではいち早くヨーロッパ周遊タイプを導入しました。それまでは利用可能国数分の端末を持っていかなければならず、料金も高かった。
佐々木さん :
ヨーロッパへ旅行される方はヨーロッパ圏内、複数の国を周遊することが多いことは調査済みでした。周遊プランを導入する前から“2ヶ国以降半額プラン”を販売していますが、2台以上を持っていくことで荷物が増えてしまう。1台で済んで、かつパケット定額ならお客様も手軽だし安心します。
小林 :
なるほど。確かに「海外携帯続々レンタル中」からグローバルデータをご利用するお客様の3割がヨーロッパ周遊プランです。そして個人の方が多い。1ヶ国限定プランより若干パケット料金が高くなりますがニーズは高いようです。
Wi-Fiというインターネットインフラ提供から
Wi-Fi環境をいかに楽しんでいただけるかにシフト
小林 :
グローバルデータの申込ページを見るとオプションでキンドルが借りられたり、海外渡航中に日本へ50分無料で国際電話ができるiPhoneアプリのクーポンをプレゼントしたりと、インターネットインフラを提供するだけでなくWi-Fiの使い勝手の強化や楽しさなどを提供しているように見えます。
佐々木さん :
Wi-Fiによるインターネット環境の提供から、今後は、「Wi-Fi環境をいかに楽しんでもらえるツールを付加価値として提供できるか否か」が鍵だと考えています。またそういったサービスを開始する度にプレスリリースすることで大手ポータルサイトやIT系・通信系の雑誌などにとりあげていただきお客様のあいだで知名度も上がっているようです。
小林 :
プレスリリースでは既に存在するサービスではなかなか取り上げてくれません。独創的なサービスを提供している一つの証ですね。
サービスの寿命が短い通信業界。
今後のグローバルデータとのあり方とは…?
佐々木さん :
今後の通信業界は、音声通信ではなくデータ通信を中心にますます拡大していきます。我々はインフラを提供しているので、競合するのは大手通信キャリアですが、私たちはキャリアができないことをやってデータ通信をもっと気軽で便利なものにしていきたいと考えています。業界の動きは激しいですが、市場の動向を読みながら、絶えず新しいことを考えて進んでいきます。次のサービスも具体的に進めていますが、まだお知らせすることは出来ません。(笑)
グローバルデータの今後を楽しみにしていてください。
小林 :
次のサービスを楽しみにしております。
本日はありがとうございました。
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